小4のときのこと

先日、なぜか小4のときの記憶が次々とよみがえってきた。

本当にどうでもよいことばがりだが、せっかくなので記しておこう。

 

思えば先生が度々出張していて、自習が多いクラスだった。毎回、男子にからかわれて泣かされていた。漢字ドリルにひたすら意識を集中させようとしていた。

 

席替えをするという時期、放課後、班長となった6人の子どもと担任とで相談し、班員選びが行われた。籤ではなく、ドラフト制のような決め方だった。歴史の授業の領土争いみたいだった。よりマイルドにするならハナイチモンメ?

 

給食の合掌の前、同じ班の男の子たちが、机の下でなにかをみせあって楽しそうにしていた。それでつい、机を乗り出して、わたしも男の子たちが見ているものをみようとしたら、おや、赤面。トランクスの柄をみせあっていたのだった。

 

夏、下校途中。田んぼの用水路の水が、あまりに透明できらきらしているので、飲んだ。目で見てこんなにきれいな水なんだから、飲めない水なはずはない。お味は、山の水のような、ナマのおいしい水だった。

 

 

置き傘を持って帰らなくてはならない日。わたしは古くなった赤い置き傘をもっていた。下校途中、傘を閉じたまま傘ひもを外して、内側に用水路の水をたくさん入れてみた。傘の中心に穴が空いていたので、そこから水が漏れ出す。グレーの乾いたアスファルトの上に、傘でつくった水の道を描きながら帰った。二人の女の子ともだちと一緒に、この新しい遊びを楽しんでいたら、別のクラスの先生が自転車で通りがかった。ふざけているのを笑っていさめながらも、わたしの子どもやったらぜったいやめというわ、と先生は言った。まじめな生徒だったので、他のクラスの先生にしかられるのは嬉しいようなこそばゆさがあったが、自分の子どもやったら、という学校外のコメントに少なからずショックを受けた。